新春にあたって

阿寒農業協同組合
代表理事組合長
野村 宏

 新年あけましておめでとうございます。
 組合員、地域の皆様方におかれましては、ご家族お揃いで健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 日頃JA阿寒の事業、運営に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 昨年は、役員選出の遅れ、賦課金の関係など組合員の皆様に多大なご心配、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫びいたします。
 29年を振り返りますと、春の天候も良く、一番草の収穫調製も良好でした。9月末の台風でデントコーンの倒伏により、登熟の遅れ、収量・品質の低下がありましたが、総じて良質粗飼料が確保されたと思います。11月に入り生乳生産も前年並みになりました。
 乳価は28年対比で約3円高の99.5円(全道プール)になっています。
 野菜販売量では販売高で前年120%となりました。
 肉畜では初生価格の高値で素牛販売価格が下がるなど厳しい状態ですが、年末のクミカンは、部門差は有るものの総じて良い形で終わりました。
 ひとえに組合員各位の営農努力の結果であると思い敬意を表するところです。
 農協を取り巻く環境は農協改革法、昨年7月に大枠合意したEUとのEPA、11月にはTPP11が大筋合意され今後、乳製品、牛肉の輸入関税が下がる、撤廃などにより輸入量の増加による国産との競争が激しくなりますが、勝っていかなければなりません。
 昭和22年11月に農業協同組合法が制定され、70年を迎えました。
 農業者の協同組織の発達を通じ、「農業生産力の増進」と「農業者の経済的社会的地位の向上」を図り、国民経済の発展に寄与することを目的として、農協法が制定され、農協が設立されました。
 農協は「農業者による農業者のための組織」であり、「自主・自立」「民主的運営」の基本に立ち、相互扶助の精神のもと、組合員の皆様の営農と生活の安定並びにより良い地域社会の実現を目指して、総合事業を展開し、経済的・社会的な側面で人々の生業と生活の向上の課題解決を大きく助ける役割を担っております。
 例えば安全・安心で豊かな食品と生活に役立つ購買品の生産と供給、地域の豊かな暮らしと経済活動に寄与する金融事業、総合的な暮らしの保障のための共済事業など、協同活動の輪(道民550万人サポーターづくり)を広め、協同組合の理念と精神(相互扶助)を事業の根幹として、今後とも組合員個々の生産力の増強、所得の確保を目指し、意見要望に耳を傾けJA事業を進めてまいります。
 最後になりましたが、組合員、地域住民の皆様のご健勝ご多幸、ご祈念申し上げ年頭の挨拶とさせていただきます。

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