普及センターコーナー

とうもろこし畑の排水性を改善しよう

 とうもろこしを作り続けているほ場は、機械によって土壌が踏み固められていきます。
 土壌が固く緻密になると根張りは悪くなりがちです。
 また、雨が降るとほ場に水がたまりやすくなり作業に支障がでます。
 対策としてはサブソイラを掛け、固くなった土壌を破砕する作業が有効です。

写真1 サブソイラ施工後のほ場

1.サブソイラ施工の効果

 鶴居村幌呂地区において、とうもろこし作付2年目の畑で土壌を掘って、サブソイラが走った断面を調査しました。
 この結果よりわかったことは、サブソイラ施工により、深さ50cm、幅20cm程度の範囲は膨軟で砕けやすくなっていたことです(写真2)。
 これにより、ほ場の表面に溜まった水は下に抜けていき、根張りがよくなる効果が期待できます。

写真2 サブソイラによる隙間図1 サブソイラ施工の効果

2.サブソイラ施工により水みちをつくる

 サブソイラ施工の方向は、暗きょがあれば、これに交差させるか、斜め方向に施工しましょう。
 暗きょの無いほ場は、明きょ(側溝)ののり面を突き破り、排水できるようにします。

写真3 サブソイラ図2 サブソイラ施工方向

3.サブソイラ施工の注意点

  1. 畑が十分に乾燥してから施工する。
  2. 作業速度は時速3~4キロと低速で走行する。
  3. 爪の間隔を密に施工する

<作業手順>

  1. とうもろこし収穫
  2. サブソイラ施工
  3. 堆肥散布
  4. 耕起
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